【ユング心理学】外向的直感(Ne)の特徴と性格
外向的直感(Ne)
(Ne)略=extraverted intuition
外向的直感(Ne)の特徴
・外部からの少ない情報で本質を見抜く
・勘が鋭い
・1を見て10を知る
・今していることと関係ないことが突然ひらめく
・人の感情をつかむ会話ができる
・周りの人にとらわれない
・利用できる人かどうか
・革新的
・飽きっぽい
・ルーティンワークは苦手
・同じ事柄の継続よりも変化を求める
・ポジティブ
外向的感覚Neの特徴として、1受け取った情報から10のアイデアを思いつく発明家・アイデアマンと言えばわかりやすいかもしれません。
例えば思考型のタイプは受け取った情報を一度思考フィルターにかけて理解するのに対して、外向的直感タイプは思考フィルターを素通りして代わりに直感で理解しようとします。
そのため目の前の事象から直感的に別の事象に対する革新的アイデアが思い浮かびます。
このひらめきは一見全く関係ないような事象に見えてたとしても、見えない部分や細かい部分で共通点がある場合が多く、そういった小さな共通点を足掛かりに点がつながって線になりそれがアイデアとしてひらめく感覚を感じます。
いわゆる「勘のするどい人」です。
また外向的直感タイプの人は、相手が楽しむ話題が直感で分かるため、相手を盛り上げられるような会話ができます。
しかしNeも見当はずれのアイデアを言うこともあるため、コミュ力の高さゆえに無駄に周囲を巻き込むリーダーシップをとって振り回してしまうこともあります。
Neのひらめきは次から次へと湧いて出てきますが、それを実現させるための計画を立てることは苦手で、また飽きっぽいので、Neが強く社会的に成功している人は自分のアイデアを人に託して成功する人が多いです。
外向的直感(Ne)と内向的直感(Ni)の違い
内向的直観(Ni)が未来に重点を置いているのに対し、外交的直観(Ne)は現在に対して重点を置いている違いがあります。
また外向的直感(Ne)と内向的直感(Ni)で判断や意思決定の仕方に違いが出てきます。
Niが強い人はトップダウン方式でまずは目標を決め道順を考えるのに対して、Neが強い人はボトムアップ方式で今あるモノゴトから革新性を追い求める傾向にあります。
これは直感が「内側から起こる」のか「外側から刺激の反応」によるものなのかの違いによるものです。
※トップダウン=ゴールから逆算して目標達成に必要なことを考える、日本語でいえば「上意下達」
※ボトムアップ=現在ある事象の関連性を元に革新的なものを生み出す、日本語でいえば「下意上達」
外向的直感(Ne)が強いMBTI
外向的直感(Ne)がメインの認知機能のMBTIは「ENTP」「ENFP」
外向的直感(Ne)が補助機能のMBTIは「INTP」「INFP」
外向的直感(Ne)の長所と短所
長所
・コミュ力がある
・全体を俯瞰できる
・様々なことに好奇心旺盛
・小さな関連性でひらめきが起こる
・新しいことに挑戦する
・革新的なアイデアを誕生させる
Neの長所として社交的で相手を楽しませる高いレベルのコミュ力があります。
新しい人間関係を築こうとしたり、新しいことに挑戦しようとしたりと、とにかく臆することなくチャレンジしてみます。
様々な革新的なアイデアが次から次へとひらめいて、行動的でもあるためすぐにアイデアに取り掛かることができます。
また、一種のカリスマ性があり周囲を巻き込んでアイデアを実現させようとすることもできます。
短所
・飽きやすい
・他人を巻き込んで迷惑をかける
・地道な努力が苦手
・自由すぎる
様々な革新的なアイデアを生み出す一方で、飽きやすく、革新的なアイデアで周りを巻き込みプロジェクトが進んでいる間に当の本人は飽きてしまって別のことに情熱を注いでいるというのはNeタイプのあるあるで
他人を巻き込むほどのカリスマ性が時に周囲に迷惑をかけます。
またアイデアを出すものの自分で地道に継続することが苦手で、アイデアを実現させないまま終わることもあります。
基本的にNeは好奇心旺盛で飽きやすく、かなり自由な部分が短所でもあります。
まとめ
外向的直感(Ne)1知って10を生み出す人という例えにふさわしいほどのアイデアマンであります。
ただ飽きっぽい性格にもなりやすいため、その素晴らしいアイデアを実現するまで継続することができれば成功者になることができます
note
✅ 劣等機能の鍛え方
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